2008-10-01から1ヶ月間の記事一覧

『These fallish things』高嶋晋一展

この展評も長くなりそうなので、途中でアップすることにしました。なるべく早く続きを書くつもりではいるのですが。 四谷にあるアートストゥディウムにて、年に一度、アートストゥディウムの学生ないし卒業生のアーティストを対象に行われるマエストログワン…

ロザリンド・クラウス----批評の方法(22)中

(つづき) 何が「文学」を、テクスト一般から区別し、諸芸術からも区別するのか。デリダによれば、文学とは近代になって創出されたものであり、その特徴が、「どんなことでも一切を言ってよい権利が原則として保証されている」という点にある。そのことによ…

お知らせ

プロフィールにメールアドレスを載せました。

東京は四谷のアート・ストゥディウムにて、以下のレクチャーが開催されるとのこと、友人からメールが送られてきたので、そのまま転載します。 上崎千が採り上げる予定のエドワード・ルシェーは、ロザリンド・クラウスもグリーンバーグ以降のメディウムの問題…

東京は京橋の南天子画廊にて、アーティスト岡崎乾二郎さんの個展が開催されています。 わたくし、行って参りました。ぶええっくしょい。ズルルッ・・・・。 ふだんあまり絵画作品を見慣れていない方は、ぜひ、あわてず、じっくりとご覧になってみてください…

東京の四谷にあるギャラリー、『ギャラリー・オブジェクティヴ・コレラティヴ』にて、アーティスト高嶋晋一の展覧会が開催されています。 『These fallish things』、わたくし、行って参りました。ここに展示されている作品群には脳を刺激されますョ、アート…

ロザリンド・クラウス----批評の方法(22)前

思った以上に難しいテクストでした・・・・。長くなりそうなので、ここらへんでアップしておきます。 (つづき) カフカの『法の前に』という小説をデリダが採り上げるのは、「法の歴史と文学の歴史を一緒に考えることの必要性という仮説」においてであった…

ロザリンド・クラウス----批評の方法(21)

(つづき) オリジナリティとシミュラクルを巡っての議論は、クラウスが旧態依然とした美術界を批判するために依拠するのだと宣言した「ポスト構造主義」哲学に、なるほど、確かに見出すことができる。ここで採り上げるのは、ジャック・デリダの『先入見』--…