2008-12-01から1ヶ月間の記事一覧

トラバ!

トラックバックがあったということで、何か相手先に返答をした方がよいのだろうと思い、先方のブログをのぞきに行きました。ですが、あいにく、リンクを貼ってくださった意図がよくわからず、失礼かも知れないと心配しつつも、ここでは触れずにおりました。 …

経験したことのないものを経験することについて(2)

(つづき) 文学作品を読むことは限りないストレスであるとデリダが書くとき、そこでは作品はつねに乗り越えられるべきシミュラークルであり疑似餌であると位置づけられている。だが、何に向けて乗り越えられるべきなのか、「証言」に向けて、「他なるもの」…

経験したことのないものを経験することについて

なぜこの作品が重要であるのか、なぜこの作品を参照したりあるいは保存したりする必要があるのか、こうした問いを批評が回避し続けるなら、「売れ行き」や評者の主観や同時代性といった現在性にのみ基づいて「批評」が為されるなら、作品の命運は現在性を演…

ロザリンド・クラウス----批評の方法(22)後

(つづき) デリダが指摘するところに拠れば、文学において個々の作品を「作品」として識別させるものは「枠」と「標題」(「指向的構造」)の差異である。たとえば、カフカの小説『審判』には『法の前に』と同じ内容を見つけることができ、つまりは「同じ内…

訂正

以前、デリダの「ジャンルの法」は邦訳がないと註のところに書いたのですが、間違いでした。「ジャンルの掟」としてすでに邦訳あり。ただいま絶版のようで、ネットの古書店で時価5千円。 あのう、もしこういう間違いを見つけたら指摘してくれていいですから…

制作にもっと時間をかけたくなりました。 とりあえず、ロザリンド・クラウスについての(ノートみたいな)やつは近々終わらせますが、みなさまお休みなさい。