2008-06-01から1ヶ月間の記事一覧

ロザリンド・クラウス----批評の方法(7)

なぜ「写真」なのか、ロザリンド・クラウスは次のように書いている。 「シュルレアリスムの写真は、すべての写真が賦与されている現実との特別な結びつきを巧みに利用している。というのも写真は、現実的なものから取られた刻印もしくは転写だからである。そ…

週イチの更新をお約束予告しておきながら、更新を怠っておりました『すもも画報』ですが、近々再開いたします。 「読書」カテゴリーでの仕事は、一応*1、ただの要約や感想文ではなく批判的・脱構築的な読解を目的としたものですので、引用されたり言及された…

ロザリンド・クラウス----批評の方法(6)

(つづき) 『シュルレアリスムの写真的条件』には結論として次のように書かれている。 「1920年代のヨーロッパにおいては至るところで、現実に付加された代補的な何ものかが経験されていた。それが代補的な器具によって生み出される写真において一貫して体…

柳家小三治一門会

『柳家小三治一門会』を見た。出演は柳家ろべえ(「家ほめ」)、柳亭燕路(「寝床」)、柳家福治(「墓見」)、柳家小三治(「厩火事」)。中学生の頃、いっとき私は落語にはまっていた。ほとんどのラジオ放送をエアチェックし、テレビで寄席が放送される時…