KENJIRO OKAZAKI .COM

 岡崎乾二郎のHPができたとの知らせを受けました。
 コンテンツはまだ増えるそうです。
 こちら → http://kenjirookazaki.com/(当ブログのブックマークにも登録してあります。)
 美術では映画や小説、マンガと違って、住む地域によってはなかなか作品を見る機会がないという不便があると思いますが、これは嬉しい企画じゃないでしょうか。


 岡崎乾二郎についてちょっとだけ紹介します。作家の詳しいプロフィールはサイトをご覧下さい。絵画について。様々なキャラクターやシークエンスによる喧噪というか賑やかさというか、そういったものがあり、瑞々しく、光に浸っているような晴れやかさがあり、鉄斎や蕪村のようなデモーニッシュなタッチも感じられ、たしかジョン・ケージはバッハの音楽について、世界はバッハの音楽のようであるべきだと言ったと思いますが、その言葉は岡崎乾二郎の絵画についてもあてはまるように思います。そしてどの絵も単に製作過程の一回性に因るというばかりではない、それぞれ固有の風景、固有の表情を帯びている。絵画とは(あるいは彫刻とは)かくも素晴らしいものであり得るのかと、多くの画学生を、アーティストを、批評家達を感嘆せしめた作家です。私もその一人。噂話的に語るとしたら、そんなところが、私が岡崎乾二郎の絵画を人に紹介したい理由、その作品を好きな理由です。彫刻や他の作品もそれぞれ面白いですが、そして思うに、彼の著作『ルネサンス 経験の条件』*1は未だ本当には読まれていないと思われるほどの名著ですが、そういったことはいずれまた別の機会に。